フルジルコニアクラウンにおける天然歯の色調再現に対する一考察
―ジルコニア新材料の“臨床的透光性”の優位性

松本 隆博 まつもと・たかひろ

2017年10月
補綴治療の歴史においては,歯や歯列の代替となる補綴物の材料は金属がほとんどを占めていた.求められる強度・精度・構造といった条件を満たすうえで,他に選択の余地がなかったと言っても過言ではなったが,工業界の技術革新と共に時代や社会に求められる多くの要因が歯科にも及び,本稿執筆現在ではその座は一気にジルコニアへとシフトしつつある.多くの課題を取り沙汰されながらもジルコニアの可能性に対する期待は高まる一方であり,良質な補綴治療を提供し続けるためにも我々はジルコニアへの理解を深め,虚実が混ざった情報に迷うことなく判断・選択できる力を身につけなくてはならないと考える.ジルコニアはさらなる高透光性への変遷を重ね,フルジルコニアクラウンが可能なレベルにまで進化していると言われているが,“高透光性=天然歯に近い”というイメージが広がりつつある現状に微かな疑問を覚えるのは筆者だけであろうか? 本稿では,ジルコニアの透光性と色調再現について再考しつつ,臨床に適した透光性を備えたジルコニア新材料『ZIRCOS-E System』(株式会社ピカッシュ)について紹介する.

論文

※一部抜粋のため、全文をお読みになりたい方はこちらからお問い合わせ下さい。

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